かものはし日記6月号



6月2日
昨日は起きたら体がだるくてとても仕事場に行く気になれず
しょうがないので、ドリンク剤を飲んで出かけたのだが
途中でビールとベビースターラーメンを買って引き帰す。
昼間からビールを飲む快感を堪能するがすぐ眠くなってまた寝る。
起きたら夕方で暇なのでレンタルビデオ屋に行く。
遅ればせながら「ガメラ2」を観る。
怪獣は子どもの頃から苦手だ・・
日本の怪獣はなぜみんな悲しい目をしているのだ。
虚ろで悲しい目だ。
自然界であんな目をした生き物はいない。
生まれてしまった怪獣は何をしていいのか分からず、まわりの建物を壊す。
以前仕事で殺されるためにだけ存在するキャラをデザインしたときの釈然としない気持ちを思い出す。
悲しい目の怪獣とウルトラマンの無機質な正義。

ガメラが去ったあと日本という国の世界観価値観が変わっていく話とか
観たいなあ。
あれでは台風が来て去っていただけという感じかな。
でも子ども達の気持ちでガメラが復活する場面はほろっときました。

6月3日
そうそう
昨日はゴーヤチャンプルーを作ったんだ。
苦瓜の塩もみが足りなかったらしくて
けっこう苦かった。
本物を食べたことがないので分からないけど
ゴーヤチャンプルーって苦いものなのかな。

今日はムーミンの日らしいです。
ラジオで言ってました。
広川太一郎さんのやられていたスノークが好きでした。
だって他の奴等はみんな不気味で
何考えてんだか分からないのだけれどスノークだけは俗物で人間ぽくて
観ていて安心でした。
警察官が特に不気味。
ミーも嫌いだ。
スナフキンはかっこよかった
あれでギターを始めた人は多いと思う。
ニョロニョロは夢にでてきた。

6月5日

ラジオでスターウォーズの特集を聞いていたら
ゴダイゴの銀河鉄道999をやっていて
懐かしくなってレンタル屋にCDを借りに行きました。
最近のゴダイゴはみっきー吉野率いるピアノトリオになっていて
シンプルでかっこいいジャズになってます。(94年のアルバム)
知らなかったなー
ガンダーラなんて昔は大げさなアレンジでしたけど
今の方がシンプルにまとまっていてかっこいいです。
ロックミュージシャンが齢を重ねつつ次第にジャズに転向していくというのは
正しいあり方のひとつでしょう。
ロックというのはいい意味でも悪い意味でも若者の音楽ですから・
年取っちゃうとどうもね。
キースエマーソンあたりもジャズやってくれるとかっこいいんだけどなー
ロバートフリップもジャズやってちょうだい。
キングクリムゾンはもういいから・・
フリップのギターとキースティペットのピアノとトニーレヴィンのスティックベースでフリージャズのトリオなんか聞きたいなぁ。

知り合いの女の子が鼻パックをくれたので試してみました。
うーんごっそり鼻油がとれてすっきり!
はまりそう。
落ち込んだときとか息詰まったときにやると
気分がすっきりしていいのでは・・

6月6日

昨日窓を開けっ放しで寝てしまい、ひょっとすると風邪を引いたのかも
口内炎もいくつかできて
軽い満身創痍
友人の小説家は来週胃カメラを飲むそうで
肝臓に脂肪までついて機能低下
さらに胆石
ひとごとではありません
自由業は健康管理が大切ですね。

いつも行っているスーパーが改装工事をやっているので
食材を集めるのに苦労しそう

来月は私用で九州に行かねばならなくなって
一人で飛行機乗ったことないので不安

6月7日

今日は久しぶりにライブに行く(ほんとは行けなかったのだが、無理矢理行った)
キースティペット初来日公演
フリージャズのピアニスト(正統派イギリス紳士)
過去、キングクリムゾンの「リザート」と「アイランド」に参加してます。
敬愛しているミュージシャンの一人です。
うねるようなピアノソロ
観られて幸せでした。
席の隣のにーちゃんはテープレコーダー回してぐうぐう寝てた。
おいおい
うちに帰って聞くのか?
生で聞いた方がいいと思うぞ

インターネットで航空券の予約をする
便利じゃないかインターネット!

6月8日

人にはそれぞれ血の騒ぐ音楽というのがあるようです。
ちなみに僕は
ディープパープルのハイウェイスター
マジンガーZのオープニング
燃えよドラゴンのテーマ

今日ラジオで燃えよドラゴンがかかっていたので
血が騒いでしまいました。
燃えよ・・の作曲者はスパイ大作戦のテーマも作曲したそうです
これも燃える

チャールズゲイルという今年で59才になるテナーサックス奏者は 
30年間もストリートミュージシャンとして一枚もアルバムを出してくれなかった
らしくて、でも最近やっと才能が見出されて
来日するそうです。
アルバムを出してくれなくても音楽を続けるエネルギーって凄いです。
音楽に対する深い愛情でしょうか
こーいうはなしを聞くとちょっと恥ずかしいです。
愛情が足りないというか・・

ジャズ評論家の清水俊彦氏が
(この人の本を読んでフリージャズの世界にはまった)
推薦しているからには
もう行くしかないでしょう

6月9日

とても寒いので今日の夕食はボルシチ
ちょっと塩辛かったか

アナクロ(仕事場猫)のかわいさを人に伝える素晴らしい小話を
思いつく。
僕「ねー、うちのアナクロが病気なんだよ。昨日医者に見せてさ」
他人「え、なんの病気」
僕「先天性可愛い子病なんだよ。もう一生なおらないって・・」
他人「・・・」
僕「だって、もうずっと可愛いんだぜ。どうすりゃいいんだ」
素晴らしいでしょ(笑)

6月11日

今日は打ち合わせでお化けの話で盛り上がる。
誰でもひとつくらいはとっておきのこわい話を持ってますね。
本当にこわい話はお笑い一歩手前のところにあるみたいです。
どうしてみんなこわい話が好きなのか。
恐怖心は生きるエネルギーの源みたいです。
畏怖の思いがあってこそ人は生き続けられるとインデアンの本で読みました。
恐怖とは大切な感情です。
でもそれを乗り越えればいいのか
受け入れればいいのか
素直に取り乱せばいいのか
どういう対処の仕方を取ればいいのか
絵を描くのはとてもこわい
失敗するのがこわい
でもその先に生命のダイナミクスを感じられるビジョンがあると信じています。
だからマックで絵を描くという行為
やり直しがきく行為
こわくない絵の描き方に未だ抵抗があります。

今日は納豆チャーハンをつくる
作り方

中華鍋で卵を炒めてぱらぱらにして取り出す
納豆をざるに入れて水で洗う(ねばねばをとる)
中華鍋にスライスしたにんにくを炒めて香りがでたら
納豆を入れてご飯を入れて炒める
ちりめんじゃこ沢山いれる
塩胡椒醤油を適量入れて味を調える
長葱のみじん切りとぱらぱらの卵を入れて出来上がり

6月12日

トマトスパゲティの作り方

フライパンにオリーブ油をたらして、熱くなったら
スライスしたにんにくを入れて
香りがでたら適当に切ったトマトを入れて炒める
そこに茹で上がったパスタを入れて
塩胡椒してできあがり

すごく簡単でシンプルだけど
とてもおいしい
お勧めです
最近はこればっか作って食べてます。

6月14日

gif-builderを使って目次のかものはしを
じたばたと動かしてみる
楽しい
しかしあまりに簡単にできてしまって
これではインターネットアスキーの原稿のネタにはならない

ロストハイウエイのサントラを買う
デヴィットボウイの歌がいい
仕事乗りの良くなるCD
でもちょっと愛が足りない

6月18日

無印良品にタイ風ココナッツカレーのルーのセットがあって
たった200円なんだけれどナンプラーまではいっていて
とてもおいしい
是非お勧め
近所に無印良品のお店のある方は是非
(最近食べ物の話が多い)

パット・ブーンの「スモーク オン ザ ウォーター」
のカバーには笑える
さらにリッチーがギター弾いてる。

元気な時って頭に文章が浮かんでこなくて
元気がないときはあれこれ悩むので
湯水のごとく感情が言語化されて頭から漏れていく
言葉は不幸を表現するメディアなのかと考えてしまうが
今は結構元気なのでこれ以上思考が先に進まない。

6月19日

梅雨に入っての雨らしい雨
絵の具の乾きが多少悪くなるけど
雨はいいです
地球の水のほとんどは宇宙からやってきたらしい
現在でも何万トン単位の氷の破片が地球上に落ちてくる
彗星にのって水は運ばれてきた
生命の源と供に
天文学では、彗星とはいったい何なのか、
どこからきたのか
謎が多いのだ

空からはいろんなものが降ってくる
音楽も物語も
一日一回なんか降ってこないかなと空を見上げたい。
ついつい人間行き詰まると地面を見がちですよね。
落っこちているものを拾うより
空を見上げて空中でキャッチしたほうが生きがいいと思いません?

今日のX-FILEなかなかおしゃれなコメディー調で面白かった
モルダーとスカリー
多分新しい男女関係を示唆している気がします
立っている場所が違うのに
お互いのいちばんピュアな部分で共感している
友達以上恋人以上のパートナー
この二人の不思議な関係性が一番X-FILE

6月20日

台風上陸
暴風雨の中出かける
上野公園の通路が水がたまって人が通れなくなっているところを
ひとりジャバジャバと水たまりの中を入っていく
10センチくらいの深さ
やはりサンダルで出かけたのは正解
嵐はいい
なんかうきうきしてくる
全く普段着と変わらない水着というのはどうだろうか
(ぬれても歩きやすい)
それを着て傘を差さずに雨の中を出歩く

雨の日はピンクフロイドのエコーズがおすすめ

6月21日

ようやく新作らくがき10枚をPUT
なんか梅雨時はマックの動きが鈍いような気がするのだけれど・・
気のせいかな

いつもやってくる野良猫のシャルロット(いやベロニカだったっけ?)が
子どもを2匹連れてくる
おかあさんに似て気が荒い

6月22日

シャルロットの子どもは三匹と確認
毎日来る雄猫ワチャタとシャルロットはとても仲がいい
オシドリ夫婦のようだ
そして三匹の子猫
今仕事場は「しあわせファミリー攻撃」にあっている

6月23日

珍しいことがあるもので
海外から絵はがきが二通届く
一枚はアメリカへ金髪のおねーさんを追いかけていった友人(漫画家)
もう一枚は台湾から仕事を辞めて旅行中の友人
二人ともいろんな問題は抱えていても
自由にマイペースで生きています。
いろんな人と出会ったりして楽しくやっているようです。
えらい

6月24日

今日は楽しい一日でした。
想像力と生命力
そして恐怖心。それを受け入れる強さ、しなやかさ
女性の生命観、感受性、自然科学観
いろんな話をしました。
そのどっかの出口に普遍性というものがあるんだと思います。
いや、出口と考えるのはリニアすぎるかな。

去年書いたSF大会のパンフの表紙絵をアートギャラリイの
コーナーに載せました。
猫とねーちゃんです。

6月26日

すごい暑いです
ここ数年は6月から夏ですね
もう梅雨は明けたのでしょうか
でも冷房をつけずに頑張って仕事をしました。
32度くらいならまだまだ耐えねば・・
でも風は涼しい

6月27日

なんだこの暑さは・・
34度だぞ
こんなに暑いと本当に冬が来るのか不安になる。
あと10年もしたら東京に冬なんか来なくなるんだろうな。
大根もって炎天下を歩いていたら気が遠くなりそうになった。
今日の夕食はマーボー大根

しかし風はまだ涼しい

6月28日

世田ヶ谷美術館にライブを聴きに行く
モンゴル独特の歌唱法「ホーミー」のライブ
ホーミーとは、喉を緊張させて高い音と低い音を同時に出す
モンゴル独特の発声法
テレビやCDでは何度か聴いたことがあるのですが
実際に聴くと全然違って
耳で聞くというよりは骨で聴くという感じ
すごいうねり
陸にクジラがいたらあんな感じで鳴くのかな

6月29日

台風一過
素晴らしい天気
空気は綺麗、カッと暑いけど風は涼しく湿気は少ない
正しい夏
こういう夏なら毎日でもいいな


仕事場猫のアナクロがホント気持ちよさそう

6月30日

もう6月も終わり
なんかすっかり夏を満喫したのに
まだ7月にもなっていない
気象予報というのはいったいなんなんだ
気象予報士の説明も
14才の少年の精神性を解説する精神分析医も
皆空論
いったい理屈で何が分かるんだ。



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