かものはし日記 2019年12月号


12月1日

世界はモノでできているのではなく
コトでできている
世界は相互に連結された出来事のネットである
そこに登場する変数は確率的な規則に忠実に従う、そうです

関係性こそが世界であり
関係性から幻想としてのモノが浮かび上がるということかな

12月2日

12月3日

12月4日

雨音

雨が嫌いな人は音楽も嫌い

12月5日

辞書がぶ厚いのは嘘をつくため

冬の朝は、SF映画アド・アストラのサントラ(マックス・リヒター作曲)がぴったり
静寂を音楽にできる人はこの人だけかも
本当に素敵
本編は
SF的にもドラマ的にも妙な映画でしたが
なぜか好きな映画です

せめて
オープニングの成層圏ダイブは
軌道エレベーターからのダイブにしてほしかった
(なんだよ、あの宇宙アンテナって)

12月6日

空間と時間が同じものなら
あなたとわたしも

12月7日

地球外生命体というだけで

12月8日

恋人の化石を発掘する

12月9日

せめて夏がいい

12月10日

世界的に深刻な「青」不足

savant / using words

確かにブライアン・イーノとデヴィッド・バーンのアルバム
my life in bush of ghosts を彷彿させます
ぐっときますな

12月15日

ドツボにはまる感覚は嫌いじゃない

量子力学的には
すべての事実を時間的無限大から世界を観測している「神」が存在しないと
科学の客観性は保証されないのだそうです

神を認めないと科学は成立しない、ようです
アイロニーですね

12月16日

あなたという病

underworld & the necks / appleshine continuum

アンダーワールドとオーストラリアのエクスペリメンタルジャズトリオthe necksのコラボ
47分ノンストップ
作業用BGMに是非

12月17日


フィンランドでは34歳の女性の首相が誕生

12月14日

待つことをやめる

12月15日

Silent Fiction 6

kindle漫画、サイレントフィクションシリーズ最終回です
直径300㎞のデススターより大きい
巨大な水球宇宙船が出てきます
最後は
スペクタクルシーンもあります(笑)
よろしければ是非

12月16日

デコヒーレンスなわたし

khruangbin

今年のフジロックにも出演したそうで、けっこう好き

12月17日

コヒーレンスな僕

ryan teague / recursive iterations(再帰的反復)

日本の間とか円相から影響を受けたそうで
すばらしい出来のエレクトロニカです
最初、ちょっととっつきにくいけど、すぐにうっとりします
作曲というよりデザインに近いような
インスピレーションを刺激する音楽

12月18日

風の塔で静寂ラジオを聴く

ここは
「得ること」と「失うこと」で成り立つ世界
そういうシンプルな世界
生まれてきて死ぬ
出会って別れる
失いたくない、死にたくない、別れたくない
この思いが世界を悪化させる

最近の気象観測では
ウミガメにセンサを付けて
海水温をモニターしているそうです
海水温がわかるということは台風の発生を予想できるということ
ウミガメは250メートルまで潜ることができて
1000キロ以上の行動範囲があるそうで
海水温のかなり広範囲なデータが取れるようです

ウミガメさん、お世話になってます

12月19日

ウルトラマンであることをやめたい

公開されたシン・ウルトラマンの立ち姿があまりに美しくて
うっとりしてしまった(上の絵は無関係)
弥勒菩薩?
今時こんなシンプルなキャラクターデザインってあまりない
2021年公開がとても楽しみ

12月20日

毎日少しづつ大掃除
床の汚れがこすってもこすっても

長らくアクセスしてないハードディスクは
中身を確認せずに初期化
覚えていないんだから必要ないのだ

ニシンの昆布巻きをいただく
そういえば
地球温暖化を防ぐには
緑化だけでなく
昆布を増やすというのも大事だそうです

rise of skywalkerがimdbでボロカスなので
ますます観るのが楽しみになってきました
スターウォーズに完全性を求めてはいけません

ダメだけど愛おしい

そういう映画です
ダメな中に完全性を見出すのです

完璧な映画を作れる人より
ダメだけど愛おしい映画を作れる人の方が好き

12月21日

谷川俊太郎さんの詩につられて
エンドレス・ジャーニー展
国境なき医師団の活動を展示しておりました

・・
国境は傷、大地を切り裂く傷
人を手当てし
世界を手当てし
明日を望む人々がいる

(国境なき医師団に寄せる(抜粋) 谷川俊太郎)

癒すべきは境界線という傷

appleTVのSFドラマ for all mankind シーズン1は、面白すぎて疲れました
シーズン2につなげるラストシーンでは
原子力ロケットの水中発射シーンが・・
次は火星か?

最後の曲はtears for tearsの85年のヒット曲
everybody wants to rule the world

みんな世界を支配したがっている
とても意味深

12月22日

宇宙戦艦の上を馬に乗って走る夢(映画?)を観た

そつなくまとまっていたし
アイディア満載、サービス満点で
面白かったけれど
ちょっとやりすぎでエレガンスに欠けるかもしれない
光と闇の戦いは
やはり「戦い」で終わらせるしかないのか
それが一番残念

憎悪とは個人的なものなのだから
他者を巻き込まず
ひとりで向き合う
仲間を募り
憎悪を集合意識として扱うから戦争になっちゃうのだ
そういう視点が欲しかった
本当のジェダイの騎士は自己憐憫と戦うのだ

レイちゃんもかわいかったけれど
アダム・ドライバーはほんとに色気のあるいい役者だ
「勝ったのは百姓だ
いや、アダム・ドライバーだ」
というセリフが僕の頭の中で響いて伝説は終わった

とにかく
1977年に始まった人類の内的な幻想としての戦争は
2019年にようやく終わったのだ
40年以上にも及ぶ長い戦いであった
タトゥイーンの二つの太陽の夕焼けが美しかった
やれやれ、お疲れ様、俺(笑)

12月23日


「わたしはただのレイよ
ファミリーネームなんてないの」
に変えてほしい

かくして
宇宙戦争にまで発展した
スカイウォーカー家とパルパティーン家のご近所トラブル
「お宅の樹の枝がうちの敷地に入っているんだけど、ライトセイバーで切っていいか?」という
過去から延々と続いてきた憎悪の連鎖を
ジェダイの愛と正義という名の憎悪を
あそこで断ち切っていただきたかった
あのラストのセリフを変えれば
僕の大好きなEP8のジェダイの書を焼くシーンが
生きてきて、すっきり完結となるのだけれど

12月24日

クリスマスイブ

愛は
数式だったか、物語だったか

女性歌手の絵が描きたいなあと思って参考に
ジェニファー・コネリー/sway
この映画はこのシーンが一番好き

12月25日

最近
モトーラ世理奈というモデルさんというか女優さんが気になる
奥行きがある感じ

12月26日

高田美苗さんの個展へ@京橋

探査機を深く深く降ろしていくと見つかるかもしれない少女たち
重厚なのに透明感があって素晴らしかったです
表情がほんとに素敵

12月27日

量子的な人間関係

安易にこの人はこういう人だから、と確定せず
いろいろな側面があるのだと思っていた方が面白い
人こそが量子的存在

12月28日

12月29日

いつもお世話になっているギャラリーのパソコンを
ウインドウズ10に移行するお手伝い
人のパソコンをいじるのは緊張しますね

12月30日

12月31日

great gig in the sky

プログレファンの年末は
第九じゃなくてやはりこれ

すべての人は
みな、ずっとひとりで旅をしています
ひとりぼっちじゃないと人にやさしくはできない
人が人に対して残酷なのは
孤独を理解していないから

孤独を理解していないから
裏切者なんていう言葉が存在するのです
ひとりぼっちは
だれとも共感しませんが
すべてを受け入れ
何者とも敵対しません
世界に、あらゆる意味で復讐しません

孤独という情熱を

というような絵を来年も引き続き描きたいのだけれど
へなちょこなんでなかなか(笑)

 

今年もありがとうございました
良いお年を