かものはし日記 2016年8月号


8月1日

エアコンが壊れてしまった・・
とはいえそんなに暑くないのでなんとかしのげるかな

8月2日

友人のブログが更新されていなくて
心配で携帯メールをしてみれば
パソコンが壊れて日記の更新ができないとのこと
最初にエアコンが壊れて、そのままパソコンを使っていたら
熱で壊れたようです
うちもそのパターンかな
とりあえず電気屋さんは来てくれたけれど
交換基板がもうないので
新品に交換してくれるそうですが
(新品だと電気代が安くなりそうでうれしい)
設置の順番待ちでしばらくかかりそう
大家さんがこれでしのいで!と
ビール券をくれました

いい大家さんだあ!

8月3日

floating points

イギリスの電子音楽家のデビューアルバムElaenia
2曲目がジャズっぽくて好き

静寂と情熱は同じもの

8月4日

ようやく新しいエアコンがやってきました
本人は大丈夫でもパソコンが心配であったが
パソコンのふたを開け扇風機で空冷して
なんとかしのいだ

電気屋さんがエアコン設置の作業中のお絵かきは
なぜかはかどる
ちらちら覗かれるので(女の子を描いていたし)
ちょっとした緊張感が新鮮

8月5日

絵に描いたような美しい積乱雲の中に
うっすらと稲妻が走る
はっとする光景でした

8月6日

最近よく聞いてます系電子音楽家floating pointsの新譜
Kuiper
ライブがyoutubeにアップされてます
電子機器に囲まれて、うらやましいなあ

8月7日

この世界は
一見
条件がそろわないと何も動かない
条件がそろわないと幸せになれない
条件がそろわないと認めてもらえない
という大きな力が働いているように見えますが
実は
条件なんかそろわなくても
なんとかなるじゃんという
小さな力(シンクロニシティ)も常駐しております

8月8日

収斂

生物学で、別の時代の生き物が似たような形を持つことを
収斂(しゅうれん)というそうです
優れたデザインは自然界では何度も使いまわされます
アートの世界でも優れたデザインは何度もパクられます
パクリは生物学的にはごく自然のこと
これからはパクリとは言わず収斂してる!という言い方をすると
おしゃれかもしれません(笑)

8月9日

どうやら右の50肩がクリアしつつあり
ほぼ痛みがなくなりました
左肩は数年前に治ったし
男の更年期みたいなものも通ってきたような気がするし
あと大きなイベントは「死」かな
それも軽やかにクリアしたい

東京37度
ここまでくるとなんだか楽しい

8月10日

8月11日

zabadakの吉良さん、先月亡くなっていたのですね
デビューアルバムに入っていた「わにの夢」が大好きでした
結構青春でした
ありがとうございました

8月12日

contemporary noise sextet
ポーランドのエクスペリメンタルなジャズバンド
ポーランドも開拓しないとなあ

8月13日

クロッキー教室
さらにへたになってきているような気がするんだけど
目の前にいるヌードの女性を描くのはものすごく楽しい
今日はロシア人の女性です
顔がちっちゃい

8月14日

そろそろ
漫画「世界をゆっくり優しく滅ぼす歌」の第2弾が完成しそうです
今回は250ページくらいあります
憎悪への量子力学的アプローチ(笑)がテーマ
漫画や絵本というよりCDのおまけのブックレットみたいな雰囲気の作品にしたいのは
前回もそうなのですが、なかなかセンスがついてこない
秋頃には発表したいと思ってます
よろしくお願いします

柴又の寅さん記念館にて
イラスト大喜利に参加
お客さんのお題をその場で描くという
絵描きとしての能力を試される過酷な環境に身を置くことで
絵描きとしての才能の覚醒を促すという企画(うそ)

覚醒しなかったな~残念(笑)

8月15日

世界をゆっくり優しく滅ぼす歌2 その2

最近のSFファンは宇宙論を語らなくなった
と昨日の呑み屋でのお話
量子力学がわけがわからなすぎるのが原因だそうで
まあアインシュタインも量子力学嫌いだしね
佐野量子さんは今でも綺麗

8月16日

世界をゆっくり優しく滅ぼす歌2 その3

歯が痛いので歯医者さんを予約するが
今はお盆休み

じっと我慢・・

8月17日

友人お勧めの映画
「僕とアールと彼女のさよなら」
を観る
良すぎて虫歯の痛みが消えたよ

8月18日

奥歯がね、じんじんくるのよ

久々の歯医者さんはいろいろ新しくて
治療法もちょっと違う
次は12月と言われました
神経に近い感染した歯質を一層残して
抗生物質を塗って虫歯を無菌化し歯の再石灰化を待ってから
また治療
ということだそうです
ネットで調べると3MIX-MP法という新しい虫歯治療みたい

痛くない治療法って言ったって
ちょっと痛いし
痛いっていう先入観があるからよけい痛いし怖いし
ナノマシンで自己修復とかいう技術はまだないのか

僕の治療が終わったあと
先生は向かいの松屋で朝ごはんだそうで
そそくさと出かけていきました

8月19日

me and earl and the dying girl

世界は誤解でできているのだ
誤解とわかれば世界は消える

世界を消せ

8月20日

他人がいないと自分は存在しないのだ

人は幸せになるために努力するわけではなく
幸せに見えるように努力しているそうです
確かに人は
他人にどう見られているかで
自分を決定しますからね

8月21日

早朝散歩

いまどきは
おばあちゃんのノーブラ集団とよくすれ違う
なんかものすごい威圧感
生命力だねえ

mammal hands / floa
イギリスの変則ジャズバンド(ピアノ、サックス、ドラム)
スティーブ・ライヒ等の影響を受けているのがわたくしの好み
反復音楽に弱いの
mammal hands とは哺乳類の手という意味

8月22日

8月23日

久々にパソコンお助け隊
どうにも電話では何を言っているのかよくわからないので
40分かけて現地へ
10秒で終わる
あっという間に終わるとご苦労様でしたのお茶が出ないな~
もうちょっともったいぶって直せばよかった(笑)

8月24日

シンゴジラを観にいく

情緒に流されず目の前の現実にちゃんと対応していく登場人物たち
邦画にはあまり出てこない人たちが目白押しでぐっときました
ゴジラを日本人の情緒の象徴みたいに扱ってきた邦画界の流れを
断ち切りましたね

はげたひとりもんのおっさんは当然ですが
ひとりで観に来ている女の子が多くてびっくり

8月25日

シンゴジラは第二形態が好み
体液を流しながらおなかを引きずって移動し
目は「なははのおじさん」(古いか)
気持ち悪いけどかわいい

今回のシンゴジラはキャラクターの背景がほとんどない
余計な理由を背負わせない
ただ「今」だけで語るところがいいよねと
友人と長電話

8月26日

light and a cat

今日は久々にゴーヤチャンプルーを作るのだ

8月27日

spectrum and a cat

クロッキー教室
そろそろ来年の個展に向けて
顔を中心に新たな線を模索してみる

教室はシンゴジラの話で盛り上がる(ネタバレあり)

ゴジラは第一形態から生物の進化の過程をなぞって
肺魚っぽい第二形態を経て最終的に二足歩行になるという設定らしい
最後の尻尾にいるのは人間で
何かのメタファーらしいが、忘れちゃった
ゴジラは実は博士だとかなんとか

8月28日

造形作家の友人とスカイツリー駅付近のもつ焼き屋で呑み
男同士のさしのみの話題はたいてい
女性と宇宙の話
時間と空間が同じものであるように
女性と宇宙も同じものである
エロ話は壮大なのだ

8月29日

半完成品

絵は全てを描いてしまうと
つまらないものになってしまう
完成品には空き容量がないのでイメージがコンフリクトする
半端具合が大事
それは人も同じ

アルコールの分子は胃の粘膜より小さいので
粘膜を通り越して胃壁を直接刺激しちゃうわけで
粘膜より大きいアルコールというのを開発すべき
なんてことを考えながら
おなかをさする

8月30日

「わたし」というのはけっこうひどい奴だなと思う

「わたし」という概念を維持するためには
他者が必要で
他者が敵になったとき
「わたし」はもっとも確かな存在になる
敵がいないと生きている実感がもてないという
アクション映画の主人公のような
思考の構造をなんとかしないと
争いは永遠に終わらない

印刷所への入稿って、間違えると大変だから
結構緊張するのですが
今回は入稿方法がぜんぜん違うので
(便利になったんだけど)
少し混乱しました

便利になりすぎると実感がなくなるのでちょと不安

8月31日

何の役割も演じず
ただなすべきことをなす
という感じで8月も終わる