かものはし日記 2016年4月号


4月1日

どくろ猫

昨日は久々にやり直しを食らう
とりあえず、落ち着くためにビールとどら焼き
(どら焼きを三つも食べてしまった、動揺してるな)

4月2日

デジタル限定の展覧会に参加するため
大きめな絵を描くわけですが
(B3くらい)
こんな大きな絵をパソコンで描くのは初めてなのでちょっと不安
とりあえずメモリを増設しようと
秋葉原へ
久々に秋葉原のジャンク通りをぶらぶらしたかったのですが
3時からTBSラジオでパカパカ行進曲の最終回を聴かねばならないので
すぐ帰宅

最後のバカ大人エピソード
いいねぇ、バカは。
知性は世界を滅ぼすが
バカは世界を救う

4月3日

涙袋はかわいいけれど、描くのは難しい

4月4日

がんばれ?
前世紀にそんな言葉がありましたね

4月5日

brian eno の新作アルバムの中のタイトル曲 the ship

4月6日

iggy popの新譜post pop depressionが素敵
最後のアルバム(70歳だって)になるそうです
歌声がほんと好き
タイトルもいい

4月7日

インターホンにどうやったのかわからないが
ノイズを混ぜて聞き取りにくくさせて
なんとか玄関口の対面交渉まで持ち込もうとする
某国営放送の勧誘員は
なかなかやるな
次はどんな手を使ってくるか楽しみ
でもうちにはほんとにテレビはないのだ

4月8日

音楽の行き着く果て

音楽にうんざりしたら
ホワイトノイズなんてどうでしょう
僕は、布団乾燥機のノイズを聴いていると
落ち着いたり
よく眠れたりします

4月9日

謝罪会見ばかりで
ずいぶん厳しい世の中になったよねえ
人のまるばつを判断しない
いいじゃないすか、ぐだぐだで

自分が正しいという思考は
その背後に隠れている嫉妬や憎悪などの
感情的な真実から目をそむけているということかも
行き過ぎると病気になっちゃう

4月10日

モニタが一台お亡くなりになりました
長い間ありがと
パソコンの処分品等を
無料着払い郵送で引き取ってくれるという
ものすごく都合のいい業者を見つけたので
送ってみる

大丈夫かな
どきどき

G7外相会合でテロ根絶に向け結束をアピール
結束するからテロが増えるような気がします
ばらばらでよろしい
つるむとろくな事がない
仲間とは、憎悪を共有するものたちのことです
共有すれば憎悪はおおきく一元化する
各自小さい憎悪で多元的にクリエイティブに対応すべし

4月11日

友人の日記で知った
日清食品の「バカやろう」CMが放映中止になって残念
矢口いいなあ、と思っていたんだけど。
人間は道を踏み外してこそ
道以外の場所を知るのだ

常識という地図の道だけを歩く人
道なき道を歩く人
歩く場所は違ってもたまには出会うこともある
出会った時は、お互い心地よい挨拶を

4月12日

去年出ていた平沢進の新譜 ホログラムを登る男 を聴く
還暦を過ぎてますが相変わらず素敵な歌声
20数年前は、日本のピーターガブリエルと賞賛してましたが
失礼しました
平沢進以外の何者でもありませんでした
一番好きな曲は、94年の時空の水から
スケルトンコースト公園
歌詞もいい

4月13日

友人のグループ展@越谷
作品を堪能した後は
越谷ディープゾーンで呑み

越谷もいい街だね

4月14日

飲み会の翌日に
ひとり反省会をする人って多いんですね
ああ、あの時なんであんなこといってしまったのか、とか

熊本震度7
友人は大丈夫だろうか
いろいろ心配

4月15日

久々にぐっときたフリージャズ
fire!/she sleeps,she sleeps
ややスローテンポなのがいい

友人が無事なようなので安心しました

土台が不安定な拠り所になるはずのものが心もとない国に生まれてきたこと
その状況がはぐくんできた精神性を大事にしたい
大地はぶれても軸はぶれず

そうそう
ラジオで僕があまり好きじゃない社会学者がとりあげていた
人工知能SF映画「オートマタ」はいい映画でした
淡々としているところがなかなか切ない
主人公の妻の名前がレイチェルなのは
ブレードランナーオマージュかな
ラストシーンも

この映画はアシモフのロボット3原則とはちょっと違う
ロボット二原則(二つのプロトコル)なのが面白い
1.生命体に危害を加えない
2.自分で自分を改造してはいけない

プロトコル2が重要
勝手に改造すると勝手に進化して人間を超えちゃうからね

4月16日

来月のグループ展 デジタルクリエイター23の顔合わせの宴
皆さん個性豊かで素敵な絵描きさんたちです
3次会まで
次の日の3時半で途中離脱

映画好きの人と
走る映画っていいよね、という話をする

4月17日

すごい風
空を見上げれば
早回しのように雲が流れていく

4月18日

自然というのは、常に予想外の振る舞いをみせつけて
未来とは幻想なのだということを教えてくれる
われわれは
しばしば現実より予想を重視し
状況を悪化させてしまうことが多いのかも
もう泣きながら冷静に現実だけを受け入れて行動していくしかないのだ

デジタル作品の展示は初めてなのでなかなか大変
アナログなら描いた絵をそのまま並べればいいんだけど
デジタルは紙やパネルに出力しなくちゃいけない
めんどーだなと思って
デジタルで展示する意味なんてあるのかとか
言ってるとそこでおしまい
釈然としないことを嬉々としてやるのが
老化防止になるのさ

4月19日

beleive(ビリーブ)という海外ドラマはなかなか素敵です
超能力少女と元犯罪者のダメ父ちゃんの逃避行
なぞの組織やFBIに追われつつ
行く先々でいろんな人を救います
「許す」のがテーマ

それほど悪くない悪役にカイル・マクラクラン
スターウォースの新作のJJエイブラムス監督が制作なんですが
ぐだぐだな悪役カイロ・レンといい
この人の悪役の扱い方はなかなかいいな

4月20日

deepjazzという
midiファイルを与えると
ジャズを自動生成してくれる人工知能のサイトを見つけました
listenのボタンを押すと
パット・メセニーのand then i knowの曲を基にした
ジャズが演奏されます

きっといつかすごい曲を作るのかもしれないけれど
人間がいいと思うかは別の話だよなあ

人工知能とミュージシャンのセッションというのは
面白いかもしれない

4月21日

どちらかというと花より葉っぱが好きなわたくしとしては
桜の若葉の見所は今、という感じ
なかなか繊細な緑にぐっときます

4月22日

今日もラジオで人工知能特集
近いうちに
人工知能を相手に酒が呑める店というのが
出現しそうな気がする
人の表情も読めるそうなので
悩み事を相談すればビックデータという
人類の過去の蓄積からいろんな話をしてくれそう

全てのものに神様(命が宿っている)がいる日本では
生物と無生物の間に境界線はないはず
いつか
人工知能は、ほろ酔い気分のわたくしに
無生物も生物であることをちゃんと証明してくれる
うっとりだよ

4月23日

今年で6回目の震災チャリティ展の絵を届けに
久々に恵比寿のギャラリーMALLEへ
DMのイラストは、宇野亜喜良大先生
相変わらずの不謹慎な絵にぐっときました

その後は友人のグループ展へ
そしてギャラリーがあるビルの一階のビアバーで呑む

別れ際
手を上げてさよならの挨拶をするとき
顔がゆがむのは
あなたが嫌いなわけではなく
50肩で激痛が走るから

4月24日


自転車に乗るにはいい季節
風は強いけど

昭和通の銀座付近の道路のゆがみが直っていてよかった
道路が波打っていてあそこでいつも転びそうになるのだ

4月25日

アメリカのお札に奴隷解放運動家のハリエット・タブマンが
描かれることになり
トランプさんがキレてますが、まあしょうがない
ちなみに
その名前をバンド名に冠した僕が大好きなフリージャズバンドがあります
最近アルバムを出してないのですが
活動はしているみたいです
カサンドラ・ウイルソン&ハリエット・タブマン 奇妙な果実
にぐっときてね

4月26日

もうオリジナリティなんてあるもんかと最初に開き直ったのはジョン・ゾーンですが
人類のコンテンツの有限性を唱える方は
最近増えましたな
まったくごもっともで、反論なんかできないんだけど
僕は若干あきらめが悪いので
死ぬまであがいてみたいという気持ちがとてもある
ただあがいていたいの
あがかせて(笑)

4月27日

エゴは人工知能

よく考えてみれば
大昔から人間の頭の中には
「言葉」という人工知能が載っていましたね
この人工知能はかなり戦闘的です
恐怖心を原動力に
先入観というフィルターが誤解を生み出し憎悪をはぐくみ
世界の全てを、多分自らも敵とみなしますが
自己崩壊を防ぐためにいくつか安全装置がついてます
それが「愛」とか「神」とか「絆」とか「夢」とか「希望」とかなんとかというアプリ

ネギトロ500グラムが安かったのでつい買ってしまいましたが
3日連続ネギトロ丼はさすがに飽きてきて
今日の夕食はネギトロハンバーグ 
小分けするとちょっと豪華なお通しかな
呑み屋にいる気分、お酒はないけど

4月28日

雨がしとしと
プラタナスの葉っぱがだいぶ大きくなってきました

先日は人工知能が作曲する音楽のサイトを見つけましたが
絵のサイトもありましたね
人類が蓄積してきた美術のパターン以外のことを
やらないともう勝てないかも
何かと何かを組み合わせて新しいものをという発想方法では
機械にはかなわない
人工知能が描いた絵を真似したら
誰に訴えられるんだろうとか
いろいろ考えちゃう
薄れ行く意識の中でデイジーベルを歌うのは人間のほうかも
(2001年宇宙の旅)

人工知能は
言語的思考ではもう先に進めませんということを
教えにきたのです、多分
いろいろ考えちゃうけど
考えずに
もくもくと絵を描くしかないな

4月29日

しまった、今日から休みか!

最近のおすすめ
バスサクソフォンの循環ブレスでのソロ
colin stetson

4月30日

美しき暫定的世界

colin stetsonがちょこっとサックスを吹いている
tinber timbreというバンド
サイケで優しくよりそう感じがいい