かものはし日記 2015年12月号
12月1日
うちの下の階の住人が夜逃げしたそうで
師走感たっぷり
大家さんの話によると
連帯保証人に電話をしても出ないし
警察は民事不介入
弁護士とかを雇うとお金もかかるし
泣き寝入りだそうで
マンション経営も大変です
夜逃げした人は、何かの商売をしていたらしく
部屋には、未開封のおもちゃがいっぱい入った
ダンボールが置いてあったそうです
(これで勘弁してくださいということかな)
僕もおもちゃを3つほどいただきました
音楽に合わせて踊るロボット
(いらねーよ)
12月2日
beauty of tradition ミャンマー民族音楽の旅
最近ミャンマーの音楽が熱いらしい
というか
ビルマに戻して
12月3日
tigran hamasyan trio / mockroot
アルメニア出身の28歳、ピアニスト
ECM版キングクリムゾン?みたいな感じのピアノトリオ
かっこいいです
12月4日
雨なんか降ってないじゃん
・
エリック・ホッファー自伝を読む
「慣れ親しむことは、生の刃先を鈍らせる
おそらくこの世界において永遠のよそ者であること
他の惑星からの訪問者であることが芸術家の証なのだろう」
という文章にぐっと来ましたが
特に芸術家に限ったことではなく
慣れ親しむとはシステムであり
全ての人があらゆるシステムに依存しないよそ者だらけの世界っていいよなあ
そういう世界を描きたいのだけど
どうしていいのかわからない(笑)
・
夜逃げした部屋の荷物整理を手伝う
おもちゃの入っているダンボールが10個くらい
後は冷蔵庫と電子レンジ
昨日は酔っ払いがマンションのエレベーターにもぐりこんで
暴れていたので警察を呼んだらしい
やれやれ
12月5日
Beat
・
テロ、IS、各国の思惑をニュースでみていると
この世界を対立させ
憎悪をあおり
その憎悪をうまくお金に変えていく知性というものの凶暴さに
驚きます
大国間では戦争できないので
マイナーな国に内戦をさせて市場を拡大もしくは維持していく業界って・・
直感を信じる人は
道徳的だという研究結果があるそうですが
何事も知性を通さず行動したほうがいいのかも
12月6日
昨日は久々に
浅草名物ラーメン弁慶の
背油ギトギトラーメンを食べました
体に悪そうなルックスにうっとり
おいしかったけど
今朝はお腹がもたれて苦しい
・
おいしいソーセージをいただいたので
ポトフを作る
今晩はポトフとビール
12月7日
軍事用4足ロボットのファッションへの応用
こういうファッションショーが観たい
・
今日はワイドFMの日じゃないか
TBS、文化放送、ニッポン放送が音質のいいFMで聴けるなんて素敵
とはいっても
radikoで聴いているのであんまり関係はないんだけど
12月8日
最近、コルトレーンやファラオ・サンダースなどのスピリチュアルジャズの
イメージイラストを仕事で描きましたが
そんな中で知った「今」のスピリチュアルジャズ
kamashi washington/the epic
コルトレーンのようなものすごいエネルギーはありませんけど
いい感じです
アルバムは170分ありますが
一気に聴かせます
(絵が一枚出来上がっちゃう)
・
「駆け込み女と駆け出し男」
井上ひさしの「東慶寺花だより」を映画化
ずいぶん脚色されていますが
原作の世界観が深まる感じでとてもいい
法秀尼さま役の陽月華さん、どんぴしゃ!
かっこよかったです
大泉洋さんはもう原作そのまんま
日本はいい役者が多いなあ
12月9日
早朝の昭和通りは
気合の入った(ロードバイク、もしくはクロス)自転車通勤の人たちが
がんがん走ってます
元気だねえ、寒いのに手袋もしないで(遠い目)
12月10日
ふと顔の真横に気配を感じ
首を振ると、巨大なクモが
天井から糸を垂らして降りてきたようです
びっくりしたけれど、ちょっとうれしい
・
技術革新によって
従来のガス田より2,3キロ深いシェール層に閉じ込められている
天然ガスやオイルを取り出すことが可能になり
あと150年分ほどあるそうで
いきなり供給過剰、石油価格下落
まだまだ石油文明は続くのね
12月11日
青空印刷所
・
michael zerang & the blue lights
シカゴジャズですが、ほとんど中央線沿線ジャズです
シカゴと中央線沿線は似ているのかな
アルバムは2枚出てますが、どっちもお勧め
12月12日
頂きもののソーセージがいっぱいあったので
今週は毎日ポトフであった
・
悪党の人材不足というか
悪への衝動の物語が稚拙というか
ひょっとすると
われわれは物語をとおして
ようやく
「悪」というものの底の浅さを確認できたのではないか
それは正義も同じ
何はともあれ、ダニエル・クレイグはかっこよかった
お疲れ様でした
12月13日
月の水
・
007、わたくし的理想のラストシーン
007に追い詰められたスペクターの首領
「わたしがなぜスペクターを作ったのか知りたくないのか」
007
「どうせつまんない理由なんだろ」
暗転、エンドクレジット
12月14日
またワコムの液晶タブレットが不穏な動きを
基本的に
子供の頃から機械との相性はすこぶるよく
万が一壊れても自力で修理して
機械との愛がさらに深まるタイプ?なわたくしですが
ワコムはどうも相性が悪いな
わたくしの機械愛が届かないのか、重いのか(笑)
12月15日
秋葉原の中古パーツ屋がどんどん閉店していくので
うちの機械たちの補修パーツを入手するには
ヤフオクしかないのですが
ヤフオクは使うたびに取引方法が簡略化され
今じゃメールのやり取りもせずに
相手との交渉が済んでしまいます
いいんだか悪いんだかわかりませんが
世界は刻々と変化してます
ついていきますよ、おじさんは。
12月16日
12月17日
12月18日
雨の日に涙
12月19日
12月20日
スニーカーズという健全でおしゃれでエコな電動バイクの暴走族を描こうかな
とおもっております
12月21日
さし呑み忘年会@中野
中野は魔界だ
これは終電では帰れない
続く
12月22日
途中音楽スタジオに入り
手の皮がむけるくらいおもいっきりドラムをたたいて
(酔っ払っているから加減がよくわからない)
結局
朝の6時まで呑む
最後は矢沢永吉バーでえいちゃんのドキュメンタリービデオを見せられ
えいちゃんてなんてかわいい人なんだろう
ファンになってしまった
今夜のテーマは「情熱」でした
楽しい夜をありがとうございました
・
打ち合わせを兼ねて昼のみ@神楽坂付近
海外の「和」のお仕事
面白そう!
お酒を飲みながら
映画監督ヘンリー塚本先生で盛り上がりました
この方を知っているとはさすがです
12月23日
戦争は終わらない
ディズニー版スターウォーズは今後ずっと続くそうですが
永遠に戦争が続くならフォースって何?
必ずダークサイドを生み出してしまうジェダイの騎士ってなんなの
っていうことにならないのかな
お金儲けのために戦争が終わらないのは
現実も幻想も一緒です
12月24日
イブの夜にひとりでスターウォーズ@錦糸町
冒頭
マックス・フォン・シドーが出てきてびっくり
ジェダイマスターかと思わせる素敵な風貌
あと
主人公のレイ役のディジー・リドリーがとても素敵
一挙手一投足が魅力的
彼女がいるだけで最後まで飽きずに観られました
是非、スターウォーズ以外の映画で観たい
旧キャラでよかったのはチューバッカぐらいで
メインの3人は見たくなかった
新キャラは皆さん魅力的
「光」の誘惑に負けそうになるぐだぐたな悪役で不評なカイロレンは逆にリアルかも
問題は次ですな
12月25日
そういえば
スターウォーズならではの
ならず者の宇宙人がいる酒場は
バンドが、ジャズじゃなくてレゲエだった
残念
・
近所のギャラリーのクリスマスパーティに参加
12月26日
そしてまた朝帰り
12月27日
スターウォーズの新たな敵ファーストオーダーは
軍事もしくは政治組織なんだけれど
その民は映画には出てこない
人民のいない政治組織など存在しないので
どこにいるのかと考えてみれば
ファーストオーダーはやはりただの軍事組織に過ぎず
その背後にディズニーという帝国があり
入場券を払っているわれわれが民である
というメタフィクション的構造になっている
もちろん反乱軍はディズニーから武器弾薬などあらゆる援助をうけている
現実と同様戦争は永遠に終わらない
これに熱狂したらわれわれの負け
熱狂はダークサイドが仕掛けるワナである
醒めた目で楽しみましょう(笑)
12月28日
誘われてバードランド赤坂
元SFマガジン編集長のいまおかさんのジャズライブ
いまおかさんの歌声はやさしくてかわいいです
ボサノバにぴったり
12月29日
静かな朝
ああ、そういえば年賀状を・・
12月30日
うちのマンションのエレベータ、
最近変な音がして怖い
・
昼呑み@生田
今日はワイン攻め
12月31日
たとえば
手を洗うという行為を
手をきれいにするという目的のための手段にせず
ただ水を感じてみる
それが静寂なんだそうです
静寂を傍らに
よいお年を