かものはし日記9月号


9月1日

朝晩はすっかり秋です

今年の夏は去年ほど暑くなかったし
毎日ゴーヤを食べていたので夏ばて知らずでした

選挙戦も始まって
キーワードは「覚悟」でしょうか
世間的にも
自分的にも
いろいろな意味で覚悟をしないといけない時期なのでしょうね

9月2日

最近は
TORI AMOS
がお気に入りです
kate bushみたいと言ってしまうと身も蓋もないのですが
kateよりコントロールされた
狂気と情念が気持ちいいです
穏やかでも決して甘くはない
そんな感じ

最新作 the beekeeper以外は皆おすすめ(笑)

青が争う季節

9月3日

レンタルDVDでローレライを観ました
潜水艦ものです
終戦末期のドイツ製新型索敵装置ローレライの中枢が
美少女というのは
あまりにアニメっぽくて
びっくり(笑)
(まるでガンダムのララァ)
それでも
役所広司の艦長っぷりはなかなかかっこいいし
國岡 準の軍医ぶりも素敵
なぜかいるピエール瀧もやたら渋い
なかなか楽しめました

僕は潜水艦ものが大好きで
古くは眼下の敵に始まって、ドイツの傑作潜水艦映画Uボートなどなど
特に爆雷を投下されたり
 圧壊深度ぎりぎりまで潜って
船体がきしみ音をたて
あちこちから水が噴き出すシーンにいつもうっとりしてしまうのです
あの閉塞感がいい!
なぜなんでしょ(笑)

9月5日

「台風の目的」

太陽の熱が赤道付近ばかりを温めてしまうのを防ぐため
台風を発生させて熱を北の方に逃がすのが
台風の目的なんだだそうです

なんという精緻でダイナミックなシステム

地球の温暖化が、台風の発生数を増やし、台風が大型化してしまうのは当然なのですね

ちなみに
気象予報士は、法律で台風の進路を予測してはいけないと決められているそうです
台風の進路予想ができるのは気象庁だけ
このあたりは民営化しなくていいのかな

「台風の名前」

アメリカのカトリーナが、ジャズの街ニューオリンズに多大な被害を与えました

まじめな話
やはりハリケーンに名前を付けるのはいかがなものかと思います
特に女性の名前は付けない方がいいような
名前の言霊パワーで被害が10パーセント増しになるような

日本は台風が番号で呼ばれていて
それはある意味とても賢い
たとえば、今回の台風の名前がもし「貞子」だったら
このくらいの被害では済まないのでは
「貞子!長崎上陸」
いや、ほんとに
まじめな話

9月10日

毎日世界柔道にうっとりで、夜更かし気味
金メダルを取っても取らなくても
選手の涙にもらい泣きの日々(笑)
命がけ
必死さ
そして、一人一人が技に対するある美意識を持っているところが
すばらしい

9月11日

前世紀は、物事を善悪で判断してきましたが
今世紀は、面白いか、面白くないか、が判断基準になっていくような気がします

善と悪はたくさんの対立を生んできました
そして、救世主は結局やってきませんでした

面白さとは
世界や他者への暖かな関心から生まれ
そして世界や他者へのサービス精神へと還元されます

面白さとは
らせん構造のダイナミクスです

面白ければいいってもんじゃない
と言うのも正論です
面白さは、モラルを超えてある危険な領域に踏み込む可能性をはらんでいます
でも、善悪という対立から生まれる危険性よりはましなような気もしますし
面白さという多様な価値観が
一つの価値観に偏向する危険性を防ぐことが出来るかもしれません


民主党は
郵政民営化賛成と言ってしまった方が、より面白かったかも
そうすれば、争点は民営化の内容、さらに年金問題などに展開できたはず
小泉さんと同じ舞台に上がって
彼の脚本をめちゃめちゃにするぐらいのパワーが欲しかった

今回の民主党は残念ながらつまらなかった
でも、まだまだチャンスはあります
もっともっと面白くして欲しいものです

9月12日

霊能力者の除霊番組を観ていたら
結局生きている人間のパワーがいちばん強い
弱気にならないことです
という助言にちょっとうっとり

9月15日

友人が
現在放映中の仮面ライダー響鬼の録画DVD(1話から25話)を貸してくださったのですが
あまりに面白くて、一日で見てしまいました(笑)

師匠の元で修行をして
精神と肉体を鍛えることによって妖怪を退治(浄化)する能力を持つ鬼に変身できるという設定
太鼓やラッパや弦楽器の音によって、妖怪を浄化するという設定にとてもうっとり

スターウオーズもそうなのですが
僕は「師匠と弟子」系の話に弱い(笑)

何よりも素敵なのは、登場人物の大人達
状況にぐだぐだ不満を言わず
状況を受け入れて、臨機応変にひょうひょうと対応していく彼らはとてもかっこいいのです

そしてそれを間近で見て、ちょっとずつ成長していく子供達

主人公、響鬼の口癖で「鍛えています。」という台詞があります
この台詞がとても好きです

整体師の野口晴哉が
「悩みとは、状況に対応できないから悩むわけで
ただ状況に対応するための術を身につければいい」

というようなことを言っていたことを思い出しました

ちなみにエンディングは布施明が歌っております
彼のヒット曲、「シクラメンの香り」より売れているらしいです

9月16日

友人の熟女たちと神楽坂でランチ
彼女たちの繊細でポジティブなエネルギーには
いつも元気を頂いています
ありがとう

9月17日

落ち込んでいた僕を察してくれたのか
友人が電話をくれて
とても元気になりました
ありがとう

9月18日

地下鉄の吊り広告のキャッチコピーに
「お金で買えないものは、欲しくありません」
と言うのがあって
あまりに直接的で笑っちゃいました
お金で買えるものは、ものとサービスだけで
実はあんまりないと思われます
そういう意味ではとても禁欲的(笑)
それに
欲しくありませんという否定は
ホントは欲しいんだけどお金じゃ買えないから
欲しくないと言うのさ
という強がりにも解釈できます
なんにせよ
くだらんコピーですな

お金は大事です
エネルギーですから
その流し方にはつねに注意が必要です
こーゆーコピーって、お金(エネルギー)に対する侮辱だよね

9月20日

失礼ながら
ひょっとすると性格が似ているのではないかと思う作家に
村上春樹と谷川俊太郎がおります

村上春樹の新作「東京奇譚集」はなかなか素敵な作品でした
世界の仕組みを
人の想念の流れ方で解説しているような
そんな作品です

9月24日

霊能力者の江原啓之さんが
霊に憑依されるという現象は
霊が悪いと言うよりは
憑依される側が悪い
という言い方をしていて、感心しました
要するに憑依というのは
ネガティブな気持ちでいると霊にシンクロして起きるそうですが
極端な言い方をすれば
どんな因縁深い場所でも
心がしっかりポジティブならば
大丈夫
ということです
霊がいようがいまいが
霊を信じようが信じまいが
気持ちのポジティブさが大切であると説く江原さんは
なかなか素敵です

9月25日

友人と長電話
彼の
「死ぬ気でやれば、なんでもできる」
と言う台詞と
「死んだと思えば、なんでもできる」
という台詞の
微妙な違いの話がなかなか興味深いのでした
前者はまだプライドが残っている?
後者は無我の境地?
どっちが必死?
達成力はどちらが上?