かものはし日記2004年10月号


10月1日

コップにぬるま湯と少しの塩を入れて鼻から吸い込んで口から出す
友人から習ったのですが
鼻の中が洗浄されてとても気持ちがいいのです
最近は一年中アレルギー性鼻炎があるそうなので
何となく鼻がむずむずする人はお試しを
深い呼吸は
生命の基本ですから
鼻の穴は大事です

孤独と慈愛

10月2日

100人の敵がいる女の子が貸してくれた
二宮和子さんの漫画「のだめカンタービレ」
クラシック音楽コメディ
音楽のエッセンスが漫画で伝わってくるなんて
とても素敵
読む音楽

10月3日

あんまり面白かったので「のだめカンタービレ」を読み返す
(基本的に僕は、音楽もの、医者もの、潜水艦もののドラマに弱い)
ヒロインの音楽的野生少女のだめちゃんに惚れてしまった
(一回聞いたピアノ曲を楽譜も観ずにすばらしくめちゃめちゃに弾いちゃうのだ
この子はクラシックではなくジャズの人だね)
漫画の登場人物だけが
彼女の演奏するピアノを聞いているわけで
ちょっと悔しかったりする
彼女のラフマニノフ、ピアノコンチェルト2番が是非聞きたい
理性的な男の子は野性的な女の子にしっちゃかめっちゃかにされて
はじめて人に成長するようです
実際そういう話です

10月4日

昨日あたりからいきなり寒い
季節というのは結構いきなり変わるのです
季節の変わり目は予定通り風邪をひき
午前中はふらふら
午後蜂蜜としょうがを買ってきて
しょうが湯を作って飲む
しょうが湯っておいしいよね
ああ風邪って幸せ(笑)

10月5日

昨日いろいろケアをしたおかげで
風邪は大事に至らず
去っていきました
いきなりの寒さで結構風邪を引いている方が多いようです
お気を付けください

10月6日

アニメの打ち合わせで池袋
僕がデザインで参加するアニメは
今秋放映予定でしたが、来年春に延びました

久々にチャーハンと餃子を作る
餃子はそこそこうまく作れたのだが
餃子の焼き加減に気を取られてチャーハンが失敗
僕にとってチャーハンと餃子は究極のレシピで
追い求めても追い求めても
理想は遙か彼方
久々に作ってうまくいくはずはなかったのでした
人に食べさせる出来ではなかった
すまぬ

結構大きい地震でした
細身のマンションの最上階なので、しなるしなる
置き時計とか雑誌とかいろいろなものが降ってきましたが
とりあえず
絶対倒れちゃ困るパソコンの水冷タワーをおさえてました
倒れたら3リットルの水浸し
パソコンもパー

10月7日

チャーハンがうまくできなかった悪夢でうなされて目覚める
とほほ

10月12日

集団自殺
年間3万4千人の人が自殺をしている国、日本
日本固有のシステムとか風土とかいろいろ理由はあるのでしょうが
基本的にはただの考えすぎ
自分がどうして生きているのかとか
生きる目的とか
価値とか
存在とか
自己とかね
哲学してはいけません
そんなたいそうな理由で人は生きている訳じゃない
理由なんてないのです
生き物はただ生きている
人々を死に追いつめる宗教や哲学に唯一対抗できるのはお笑いです
ウンベルト・エーコ原作のバラの名前という映画にもそんなような台詞があったな
「女芸能人格付バトル」でもみて笑ってしのぎましょう(大好き!)
高尚な思想も大事でしょうが
くだらないことも実は生きていく上でとても大事だと思うのです
自分の不幸を自分で笑って自己憐憫に陥らないようにするのは
インディアンの基本極意

10月13日

最近のお気に入り少女漫画「のだめカンタビーレ」は10巻までしか出ていないのです
続きを読みたくて
コンビニでKISSを立ち読み(笑)
作務衣を着た坊主刈りのおっさんが
少女漫画誌を立ち読みする
絵的にはどうなんでしょう?

10月14日

オマーン・日本代表戦
日本のタフネス&ビューティフルなゴールに感動しました
サッカーの代表チームのカラーというのは国民の代表ですから
その国の潜在的な特徴をも
内包していると思われます
外交下手と言われている日本ですが
今回のオマーン戦、先日のアジアカップ優勝
アウエイでの戦いぶりを観ていると
日本人というのは
実はタフでエレガントな外交ができる能力を内包しているのでは?
政治家にも期待したいものです
彼らも日本の代表ですから
タフネス&ビューティフル!

10月17日

去年も参加したグループ展「3歩展」
今年も参加します
今年は「4歩展」

版画家の大野隆司主催のグループ展です
今年のテーマは「見つめる」
前回と同様原画の販売をいたします

アコーディオンのライブや紙芝居などのイベントもあります
よろしければ是非いらしてください

11月12,13,14日

場所
神楽坂 セッションハウス・ガーデン


ということで
来月は高田明美さん、高田美苗さん、北田稔さん、後藤とのグループ展もあって
大変です
絵をいっぱい描かないとね

10月18日

来月11月の二つのグループ展の案内を
タイトルページに載せました

またまた台風
スーパーコンピュータの地球シミュレータによると
異常気象もさらに進行していくようで
将来10月でも30度を超す日が来るそうな
異常気象で杉の花粉ももう飛んでいるらしくて
そういえばなんだか鼻がむずむずする
先日DAY AFTER TOMORROWという
異常気象で北半球がみんな凍っちゃうハリウッドの映画をビデオで観たけれど
アメリカ人って
「反省」は映画でするんだよね
ベトナム戦争映画がブームの時もそうでした
プラトーンとか
映画でだけ反省する
困ったもんだ

10月19日

10月21日

早朝元妻から電話
なにやら会社の派閥抗争に巻き込まれているようで
彼女が
社内の人間関係をとつとつと深刻に話して聞かせてくれるのだけど
聞いている僕にとっては
うっとりすることばかり(笑)
いいなあ、どろどろとした人間関係
ひとりで仕事してるからさ
あこがれちゃうんだよね
僕は人が大好きなのです
特に弱いところとか、どうしようもないところが。
それに気がついたのは
デヴィット・リンチやタランティーノの映画を観たときでした
どうしようもないんだけど
孤独なんだけど
でもかわいくて素敵な登場人物
いいねえ、派閥抗争
うらやましい
僕の経験した派閥抗争と言えば
後藤と一緒に仕事をしていたとき
後藤と喧嘩して
飼ってた猫がどっちにつくかが派閥抗争と言えばそうだったかもしれない(笑)

19日の絵は
来月二つの展覧会に挟まれて身動きが取れなくなっているかとーくんの精神状態?

来月一緒に展覧会をする高田明美ねーさんに指摘される
なるほど!
そうかもしれない(笑)

なんだよ
ヤンキーズ負けちゃったよ
松井残念
と思いながらも心の奥底ではレッドソックスを応援していた自分に気付く

10月22日

19日の絵を見て、いつも明太子を送ってくれる友人は
いつもの「くるくる」がないですねとメールをくれました
なるほど、「くるくる」ね

長所を伸ばすのは大切なことでしょうが
短所を伸ばすのも大切なような気がします
短所って、弱さでしょ
弱さって、色気でしょ
だめな部分やいかれた部分こそ、その人の唯一無二の個性、魅力なのです
長所は社会的なものだけど
短所は個人的なもの
大切にしたいよね

10月23日

10月24日

1 うさぎ追いし かの山

小ぶなつりし かの川

夢はいまも めぐりて

忘れがたき ふるさと

 

2 いかにいます 父 母

つつがなしや 友がき

雨に風に つけても

思いいずる ふるさと

 

3 こころざしを はたして

いつの日にか 帰らん

山はあおき ふるさと

水は清き ふるさと

文部科学賞唱歌「ふるさと」のふるさととは魂の故郷のことらしい
死んだら帰るところ
そういわれればそんな感じかもね
改めて3番まで読んだら
素敵な詩ですね
「こころざしを はたして いつの日にか 帰らん」
ここが好き
(おれもとっとと志を果たして早く故郷に帰りたい(笑)

10月28日

自分探しにわざわざイラクに行くことないでしょ
どんな自分探しの物語でも
結局幸せは自分の内面にあり
自分が変わらなければ世界は変わらないのです
世界平和を望むなら
まず
おとーさん、おかーさんを大切にしたり
自分の身の回りの人たちに気を配るのが基本です
もう大人なんだからそのくらいのこと・・

10月29日

転機

そろそろアメリカ大統領選挙
アメリカの大統領って実質的に地球の最高権力者なんだから
アメリカ以外の国にも投票権があってしかるべき
日本だったら選挙人50人は確保したいね(カリフォルニア州と同じくらい)
ていうか
核兵器保有国もしくはCO2大量排出国の選挙は
他国にも選挙権を得られるようにしてほしいよね〜

10月30日

high fiction

秋の園遊会で東京都教育委員会の委員が
「日本中の学校に国旗を掲げ、国歌を斉唱させることが私の仕事」と偉そうに述べたことに対し
天皇陛下が「強制でないことが望ましい」との発言に
うっとり

アメリカで介助犬が
急病で倒れた飼い主を救うため
電話機の911(日本は119)の短縮ダイアルを
鼻で押し
受話器に向かってほえ続けて救急隊員を呼んだそうです
その後飼い主は容体が回復したということ
うっとり

今日はうっとりが二つあるうれしい日でしたが
「一日一うっとり」が基本(笑)

10月31日

何気なく大河ドラマ「新撰組」を観てました
この頃の日本は今のイラクに近いのかもね
ひとりの人の命は地球より重いと誰かが言ってましたが
プライド(大儀とか宗教観も含まれます)は命よりもさらに重いようです
(地球ってずいぶん軽い)
自殺にしろ戦争にしろ
プライドの暴走が命を軽視するようです
(自分探しだって単にプライドの暴走なんじゃないの?)
自分の中にもあるどうしようもなく大きいプライド
プライドを守るより
プライドを捨てる勇気を持つことにプライドを持つべきだと思うんだけどね
なかなか状況判断がむずかしかったりして


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