かものはし日記 2017年12月号
12月1日
世界の終わりの翌朝に
寒くなってまいりました
本日もありがとうございました
ギャラリーで毎日自分の絵を眺めていると
いろいろ反省することが多くてちょっと疲れます
12月2日
観察する人
100年ぶりに再会したりとか
個展はいろいろびっくりします
本日もありがとうございます
12月3日
あなたと答え合わせ
最終日、16時までです
お気をつけください
(必ずひとりくらい搬出作業中に来る方が・・)
いらしてくださった皆様
ありがとうございます!
展示した絵は、数日中にHPにアップします
12月4日
ご近所さんの壊れたパソコンのデーター復旧のお手伝い
久々に秋葉原へパーツを買いに行く
12月5日
最近「具なし」が流行っているそうです
ラーメンに具がない
こだわりの麺とスープだけ
パスタに具がない
シャリだけの巻き寿司
コンシェルジュやミニバーもテーブルもクローゼットもないホテル
でもベッドは高級
文化は足し算から引き算へ
絵もシンプルがいいかもねえ
12月6日
「愛」が苦手な少女たち 展の絵をアップしました
販売もしております
よろしくお願いいたします
あと
下のほうに、クロッカーズ展とチャリティ展の絵もアップしました
これもよろしくお願いいたします
・
いただいた酒粕で毎朝粕汁を作る
ぎんだらの粕漬けとか作りたい気分
12月7日
渡り都市
都市が移動する季節になりましたね
・
12月8日
絵を描くとか、音楽の演奏とか、何かの道に通じることって
まっすぐ道を歩くことではなくて
かなりの寄り道が大事なような気がします
積極的に人生を無駄に過ごす
絵だけ描いていても
いい絵は描けないような
12月9日
somewhere off jazz street / collateral damage
何かを成し遂げてもどこにもいけない
ただ自尊心もしくはエゴが若干満足するだけなのかも
12月10日
iggy popの歌声っていいよなあ、大好き
jamie saftのアルバムです、おすすめ
iggy popはあと2曲ほど歌っております
12月11日
何事にもやる気のない若者がふえているそうで
最近では
やる気があるだけで、特殊能力扱いらしい
考えすぎるとやる気はなくなります
今の時代は情報がありすぎて考えることが多すぎる
バカじゃないとやる気は出ないのだ
12月12日
はつらつと生きていくためには
考えないことがどんなに大事かは
学校では教えてくれないものなあ
あらゆる情報から
自分の立ち位置を
ここらへんかな、と判断しちゃうと
そこから出られなくなっちゃう
思考で組み上げた物語は牢獄と一緒
思考なんて、物事の一側面でしかないんだから
真実ではないのだ
12月13日
友人が教えてくれたアニメ、少女終末旅行
賢くて悲観主義的なチトといろいろ考えない楽天家のユーリの掛け合いがいい
優しいアニメだ
われわれの世代(60年代生まれ)の作品はほんと攻撃的だったけれど
今の若い世代の作品は
音楽も含めてとても優しい
それは素敵なことだし、僕もそっちの方が好き
12月14日
人生に地球の重力以上の重さを与えない
・
近所にそら塾という古民家ギャラリーがあって
そこで友人がグループ展をやっているというので観にいく
その後は
みんなで鶯谷ディープゾーンで呑み
やはり鶯谷は落ち着くのぉ
12月15日
寒い
12月16日
「空」をテーマにしたライブ、サラウンドライブ青空@経王寺
二人の音楽家とヨガのインストラクターと朗読家とお坊さんという
異色のパフォーマンスでしたが
シンプルな構成はさすがでした
・
夜は荒川区小台で定例呑み会
8年ものの泡盛をいただきながら
いろいろ暖まりました
12月17日
潜水艦映画の秀作「U571」を観ながらお絵かき
急速潜航、爆雷、水圧、注水管からの水漏れ、バッテリー容量ゼロ、エンジンも壊れる、捕虜が暴れる
狭い空間で次から次へと起こる難事態になぜかうっとりする
やはり潜水艦映画はいい
マシュー・マコニヒーが若い
12月18日
スターウォーズ 最後のジェダイ
正義のためにライトセイバーで戦うジェダイより
ジェダイという存在自体が闇を生み出してしまうという
過ちに気付き、自分の傲慢さ愚かさを認めるジェダイの方が
はるかにかっこいい
ぐっときました
過去作の否定
ヒーローの否定
浪漫の否定
もうこれはスターウォーズではないんだけど
世界は一歩前に進みました
ただこの監督の絵作りはちょっと下品
12月19日
俳句の展覧会@神楽坂のパーティに参加
そこで俳句の先生 三輪初子さんの本
「あさがや千夜一夜」を購入(12月25日発売)
映画と人生の本です
初子先生とブレードランナーのお話をちょこっとしました
本の中にも書いてあります
12月20日
夜のシンセサイザー
・
ルークがレイに言います
「お前の想像通りにはいかないよ」
孤児のレイはルークに父を求め、自分を導いて欲しいと願いますが
ルークはそれを拒否します
今回のスターウォーズは父権主義からの脱却です
あらゆる権威(観念や思想も含む)からの脱却なしに自由も平和もありません
ものすごく画期的で面白かったけれど
なんか幼稚だった最初のスターウォーズから数十年
思えば遠くへきたもんだ
感無量
12月21日
12月22日
12月23日
12月24日
12月25日
早朝、雨で目が覚めました
久々の雨です
洗濯物を取り込むために布団から出る勇気がなかったので
そのまま
人生は為すがままだよ
放っておけばまた乾く
12月26日
オランダのアンビエントなダークジャズ
ローズピアノの音色がいい
12月27日
今年もたくさんのリメイク映画や続編映画が公開されましたけれど
結局
古い価値観を壊せたのは、スターウォーズ最後のジェダイだけだったような気がします
荒削りで
やっちゃいけないことをたくさんしましたが
やっちゃいけないことをやりきれるのは
勇気ではなく愛情です
ライアン・ジョンソン監督はジェダイの師弟関係を壊しました
それは
作り手とファンの依存関係も壊したことになります
さらにそこには
ルーク・スカイウォーカーというヒーローを演じてしまったせいで
不遇だった俳優マーク・ハミルの抱いたさまざまな葛藤へのねぎらいがあります
そこにぐっとくるんだよなあ
まだまだ
世の中、やっちゃいけないことはたくさんあります
楽しくなってきました
・
ブレードランナーは監督がまじめすぎで
壊れませんでしたが
ツインピークスは監督がいかれすぎで
どこが壊れているのかすらわかりませんでした(笑)
いろいろ勉強になります
12月28日
音楽的民主主義
ラジオで安倍一強と野党再編についての座談会をやってましたが
思うに
言語化された主義主張で党派を分けるから揉め事ばかりで世界が先に進まない
ここは、音楽のジャンルで分けてみてはどうでしょう
クラシック党(与党)
ロック党
プログレ党
ヘビメタ党
ジャズ党
パンク党
クラシック党は保守的、ロックはリベラル
プログレとヘビメタはロックとクラシックの間
ジャズはなんでもオッケー移民もオッケー
パンクは過激派とかね
クラシックが好きな人もパンクが好きな人はいるし
音楽というのは境界線があいまいですから
揉め事がそれほどなく意外とうまくいくような気が・・
世界がもうちょっと感覚的になるといいなあ
12月29日
コンプレックスを克服しちゃうと色気がなくなる
12月30日
12月31日
換気扇の掃除をしようと思ったのだが
なんとなくめげた
来年もこんなふうにグダグダで
よいお年を