かものはし日記 2016年6月号


6月1日

昨日グループ展DC23のパーティでは
イタリア人の絵描きの人とSFオタク話で盛り上がりましたが
相手は日本語がぺらぺらでも
ブレードランナーとかシドミードとかメビウスという英語の固有名詞は
本格的に発音するのでけっこう聞き取れなかったりします

6月2日

炊飯器にスイッチを入れて数分後
ばきっという異音がして
炊飯器がお亡くなりになりました
20年近くお世話になった炊飯器です、ありがと
とはいえ
洗ったお米は捨てるわけにはいかないので
ネットで調べて初めて鍋でご飯を炊いてみたら
ものすごくおいしかったよ

ようやく晴れて
南東の空にスーパーマーズを観る
なんとなく普段より明るい気がします

6月3日

グループ展DC23「恋」の最終日、6月5日の終了時間が
15時から17時に変更、延長されました
よろしければ是非
僕も最終日の夕方、ちょろっと顔を出します

昔は好きか嫌いかはっきりしていたんだけど
いまどきは
SNSの時代の絵というか
そつがないというか
嫌われない絵というのが多いよなあ

嫌われるっていうのは
どっかにものすごく好きだと思っている人もいるわけでさ

6月3日

ヴァージングループの創設者のリチャード・ブランソンさんのお母さんは
7歳くらいの息子を自宅から5キロ離れた場所に置き去りにして
自力で帰ってこい、というような試練を次々に与えていたそうですが
北海道の置き去り男児も
運は強いしタフだし
起業家向きだよねえ
しつけなんてほとんど虐待なのだ
理想的な親など存在しない、憎悪と愛情がごっちゃなのは当たり前
子供時代は理不尽を学ぶのだ
しつけか虐待かなんてつまらない議論を超えたところに
生命力はある
がんばって生き抜け!

6月5日

into the silence

本日でグループ展終了です
いらしてくださった皆様、ありがとうございました

イラストレーターで描く絵はベクタ画像ですからいくらでも大きく印刷できるのですが
ビットマップ画像で一畳くらいの大きさの絵があったので
作者にメモリはどのくらい積んでいるの?と聞いたら
32ギガですとお返事
すいません、うちは12ギガで

いろいろ勉強になりました

6月6日

before and after silence

グループ展DC23の展示作品をアップしました
印刷物ですが販売もしております
よろしければ是非

6月7日

鬱屈精神科医、占いにすがる
春日武彦という精神科医のエッセイ本を
10ページほど読む
ようするに思考というか
カウンセリングとか占いとか物語とか
要は人間が言語によって生み出した文化というものは
一時的な避難所であるということ
問題は
一時的な避難所なのに
ずっとそこから出られないということかな

6月8日

スチーム・ジャズ

若い友人にお勧めされたアニメ
甲鉄城のカバネリがなかなか面白かった
スチームパンク+ゾンビ+江戸時代というすごい組み合わせだけれど
丁寧な世界観

涙が枯れてからが勝負だ
など、熱いせりふ満載
物語のテンションが進撃の巨人ぽいなあと思っていたら
同じ監督さんでした
進撃の巨人のシーズン2は作らないのかな

友達問題

友達の数は25歳がピークで
後は減っていくそうですが
50も過ぎるとよく聞かれるのは、
加藤さん、友達いる?
というのと
よく聞かされる
俺には友達がいない
という話
前者は
お前は俺の友達だよ
と答えて欲しいのか
後者は
僕はあなたの友達ですよ
と言って欲しいのか
メンドクサイから黙っているけど
そういうメンドクサイあんたが好きだよ

6月9日

面識も見識もない第三者

という昨日の川柳が秀逸でした

ニホニウム
寿命わずか0.002秒
はかない感じが日本らしくていいね
マジンガーZ的には、ジャパニウムだけど

6月10日

鶯谷、入谷、浅草という流れの昼のみツアーに参加
最後は浅草 さくま
さすが吉田類おすすめのお店
牛スジもおいしいし、女将さん4人体制?が素敵
お会計は年長の女将さんがそろばんで

大家さんに頼まれて
壊れた風鈴を直す
大家さんは
僕のことを器用でなんでも直せると思っているようで
最近は頼まれごとの難易度がだんだんあがってきてます
まあでも
壊れたものを直すのは好き

6月11日

人生は手放し運転で

カバネリのついでにクロムクロというロボットアニメも観て見る
全身ナノマシンのロボットは
やられてもそのへんの金属を取り込んで修復するメンテナンス要らずの優れもの
動きもCGなのでスムーズでかっこいい
わしらの子供時代に比べると
進化したのう
舞台が富山県の黒部ダムにある国連の研究所なのは
アニメの聖地巡礼をねらった観光キャンペーンかな

久々の友人と長電話
うれしかったなあ、ありがと

誘われて下北沢で呑み
下北沢はうちの近所(台東区)に比べると
若者が100倍くらいいます
みんなが楽しそうに呑んでる光景を眺めるのも好き

6月12日

不安が何かの役に立つのか?

ブリッジオブスパイはいい映画でした
システムの自尊心を背負わない
個人として人と対応することが平和への一歩
そして
絵描きは、大事な人の顔はちゃんと描けるように
練習しておいたほうがいいかも

6月13日

良すぎてブリッジオブスパイをもう一回観ちゃった

トム・ハンクスはいつもどおりすばらしいのだが
(吹き替えの江原さんも)
ソ連のスパイを演じるマーク・ライランスの演技もすばらしい
おじさんはこうありたい

全員が同じ意見に振れたときは再考せよ
(ユダヤの教え)

6月14日

梅雨の晴れ間

ソフトバンクのマジックはもう点灯するらしいし
ひそかに札幌は冬季五輪の招致に動いているそうだけど
大きなシステムで
未来を切り開いていこうとするのではなく
緩やかな衰退に豊かさを見出す未来のモデルというものを
SFは提示すべきである、なんちゃって

6月15日

全員が同じ意見に触れたときは再考せよ

これだけたたかれたんだから
次はいい仕事をするかもしれない
とても頭のいい人なのに、もったいない
選挙より、ラストチャンスを

そういえば先週連れて行ってもらった下北沢のバーの名前も
ラストチャンスでした
ラストチャンスは何回あってもいい(笑)

6月16日

シンプルな日々

イチローとか村上春樹とか
毎日黙々と同じことを積み重ねて何かを成し遂げる人って
ぐっときますね
野球や小説が大好きだからできること
大好きってシンプルなんだよねえ

ちゃんと謝れば
新しい都知事を選ぶ選挙なんてしなくてもよかったとは思うけど
だれだってちゃんと謝るのは難しい
自尊心があるからね
自尊心はいろんな意味でお金がかかります
地球にいちばんやさしくない

6月17日

今日は夕方が特に暑くて
ちょっとばてました

6月18日

さらに暑くなりそうな予報

炎天下の上野動物園でスケッチ会
じっとしていない動物たちを描くのはすぐにあきらめ
比較的動かないラブラブカップルを
木陰のベンチに座って描く
外で絵を描くって楽しい

スケッチが終われば
アメ横でビール
そして
根津のジャズバー
ジャズバーってたいていスタンダードな曲がかかってますけど
マスターと話してみれば
実はフリージャズファン
マッツグスタフソンなど北欧のフリージャズ話で盛り上がりました

6月19日

おおとり神社の隣の長國寺でアジサイ祭り
開催時間前に朝の散歩のついでに寄ってみると
誰もいないところに
アジサイがずらり
砂漠のバラみたいな鉱物のようなアジサイもあって
楽しいです
今日までです

6月20日

暑い・・

6月21日

lay lady lay

ラジオで流れていたボブ・ディランの曲
しゃがれ声じゃない美声のディラン
いい曲だよねぇ
梅雨にぴったり

6月22日

メールアドレスが流出していないか確認できるサイト
Have I been pwend?

猫はなぜだるまさんがころんだのルールを知っているのか?

6月23日

今週は低気圧のせいか
どうも調子が出ないので部屋の掃除をしてみる

6月24日

離脱

民主主義は人口1000万人くらいがちょうどいいらしいし
何事もバラけて小さくなるほうがいい
小規模で機能的なシステム
さすがイギリス、ロックだねえ

6月25日

予言

うむむ,イギリスEU離脱
これが
安倍さんが伊勢志摩サミットで言った
リーマンショックに似た状況というやつか
すごいな安部さん(笑)

今日は結構忙しかった

朝は、ボランティアの恋愛相談の電話を受け
昼ごろ友人が参加しているグループ展へ
午後からクロッキー教室
そして
K'styleという近所のバーで呑む

聞いてみれば
今週は天候不順のせいで皆さん体調が悪かったらしく
ダメなのは俺だけじゃなかったのね
と、ちょっと安心しました

6月26日

人間のひとりでいるときの思考と行動は
集団でいるときのそれとは違ってくるそうです
人は多人数になると怠けます
綱引きも大勢いると一生懸命引かない奴が増えてくる
システムは人が増えると機能しなくなる
国家も少人数がいい
日本も4つくらいに分ければいいのに

ドロップハンドルに巻くバーテープを
フラットバーのハンドルに巻いてみる
なかなかワイルドでかっこよし
天気もいいので
試走

バーテープを巻くのは思ったほど難しくなかった

6月27日


6月28日

資本主義は中心と周辺で構成され
周辺、つまりフロンティアを広げることで中心の利潤率を高め
資本の自己増殖を推進していくシステムだそうですが
なにやら吸血鬼の世界観と似てますな
もう血を吸われる人たちはいないんだから
別の何かを考えないと。
イギリスのEU離脱はいい機会かもしれない

6月29日

劇的な何かより
淡々とした日々の中で

6月30日

今年も半分終わりました
歳をとるとなぜ時間は早くなるのか
ジャネーの法則というのがあって
生涯のある時期における時間の心理的長さは年齢の逆数に比例するそうです
5歳の1年は50歳の10年にあたる
まあそもそも時間など存在するのかというのは
物理学の大問題だそうですが
存在しないほうが
楽しいかも